不登校の子に信頼されてきた僕が、大事にしている3つのこと

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不登校の子どもたちと関わっていると、ふとしたときに「なすびさんに会いたい」とか「今週は来ないの?」って言われることがある。

それはやっぱり嬉しい。
でも僕にとっての嬉しさは、「認めてもらえた」とか「必要とされてる」とか、そういう感じじゃないんだよね。

僕も子どもたちに会いたいし、子どもたちも僕に会いたいと思ってくれている。
その気持ちが通じ合ってるっていうのが、一番嬉しい。

支援者と子どもって立場を超えて、ただ一人と一人としてつながれている。
それが僕にとって「信頼されてる」って感覚なんだと思う。

じゃあ、どうして僕は子どもたちに信頼してもらえてきたんだろう。
振り返ってみたら、大事にしてきたのは3つのことだけだった。

その子の世界を知る

同じゲームをしていても、大人と子どもでは見ている景色が全然違う。
僕はそこが面白いと思ってる。

例えばスマブラをやっていても、僕は勝ち負けや技の出し方に注目しがちだけど、子どもは「このキャラがかっこいい」とか「この技を決めたい」とか、もっと自由な視点で見てたりする。
釣りスピなんかだと「どの魚が好きか」とか「この魚は図鑑で見たことある!」ってことに夢中になってる。

僕が意識してるのは、ただ一緒にやるんじゃなくて「どこが面白いの?」「どこで苦戦してる?」って、その子の視点に入っていくこと。
そうすると子どもは自然にいろんなことを教えてくれるし、僕自身もその世界を知るのが楽しくなっていく。

世界を知ろうとする姿勢があるだけで、距離はぐっと縮まる。
信頼って、そういう小さなやりとりの積み重ねの中で生まれていくんだと思う。

自分も楽しむ

僕が子どもと関わるときに意識してるのは、まず自分がちゃんと楽しめてるかどうか。
大人って案外「子どものために」って気持ちで一緒に遊んでることが多いけど、僕はそれだとすぐに空気がよそよそしくなると思ってる。

本気で笑ったり、真剣に悔しがったり。
そうやって僕自身が楽しんでると、その雰囲気は自然に伝わっていく。
友達が楽しそうにしてたら自分も楽しくなるのと同じで、子どもたちも「一緒にいる時間そのもの」を楽しめるようになる。

逆に僕が「やらされてる」空気をまとってたら、きっと子どもも気づく。
だから、楽しめてないなら無理して合わせるんじゃなくて、僕自身も心から楽しめることを一緒にやりたいと思ってる。

信頼関係って、結局は一緒に笑える時間の積み重ねから生まれるんだと思う。

忖度しない(対等である)

子どもと関わるときに、僕はできるだけ忖度しないようにしている。
「子どもだから」とか「傷つけたらいけないから」といって、言いたいことを飲み込んだり、当たり障りのない態度を取ったりはしない。

僕自身の気持ちも素直に出す。
「僕はこれをやりたいけど、どう?」と提案することもあるし、「それは違うと思うよ」と普通に返すこともある。
大人同士で当たり前にやっていることを、子どもとの関係でも同じようにするだけ。

子どもに教えることもあれば、逆に子どもから教わることもある。
そのやり取りが自然に行き来することが、僕にとっての“対等”なんだと思う。

信頼って、上下関係の中では育ちにくい。
お互いに気持ちを出し合える関係の中でこそ、安心して自分を出せるようになる。

大人はこうしがち ↔ 僕はこうする

不登校の子どもと関わっていると、「大人がよくやってしまう関わり方」と「僕がやっている関わり方」の違いを強く感じることがある。

大人はつい、子どもに正解を教えようとしたり、間違いを直そうとしたりする。
でも僕は、子どもは自分で見つけていけると思っているから、教えるよりも「考えるきっかけ」を渡すようにしている。

また、大人は形式を守らせることを優先しがちだ。
「全員が発表する」とか「順番にやる」とか。
でも僕は、その場の目的に合っていないなら形式にこだわらなくてもいいと思っている。

そして、イベントや集まりで大人同士が固まって話していることもよくある。
それ自体は自然なことだし、別に否定するつもりもない。
ただ僕は、子どもと一緒にいる方が単純に楽しいから、気づけばそっちにいることが多い。

さらに、子どもにだけ選ばせるのではなく、僕自身も「こうしたい」と素直に伝える。
その上で一緒に決めていくのが、僕にとっての対等な関わりだ。

まとめ:子どもは大人が思っている以上に面白い存在

子どもと関わっていて感じるのは、僕たち大人が思っている以上に、子どもはたくさん考えていて、いろんなことを感じ取っているということだ。

一緒にゲームをすれば、その視点の面白さに驚かされるし、何気ないやりとりの中からも独自の発想が飛び出してくる。
大人が全部を教えたり導いたりしなくても、子どもは自分で気づいて成長していける。

だから僕が大事にしている3つの姿勢は、特別な方法じゃなくて「子どもを一人の人間として尊重する」という当たり前のことに尽きる。
その当たり前を丁寧に積み重ねていくと、信頼はあとから自然についてくる。

子どもと関わるとき、あなたはどんなことを大切にしていますか?
ぜひ自分の関わり方を振り返るきっかけにしてもらえたら嬉しいです。

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