春なのに、うちの子だけ動かない…不登校と向き合うあなたへ

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春になって、周りの子どもたちが動き出す季節。 でも、自分の子どもが動かないままだと、 「このままでいいのかな」って、不安になることもあると思います。

学校に行かないという選択は、 子どもにとっても、親にとっても、とても大きな勇気がいることです。 それを「自分で選んだ」というだけで、 実はすごく強くて前向きな一歩だと思うんです。

そこに至るまでは、 「みんなと同じじゃない自分を責めたり」、 「周りと比べて焦ったり」、 たくさんの葛藤があったと思います。 そのうえでようやく、自分の気持ちに触れられたんじゃないかなと思います。

親御さんも、きっとたくさん揺れている時期ですよね。 「見守っていたいけど、本当は行ってほしい」、 「新学期、何かきっかけがあるんじゃないか」、 そんな希望や不安が入り混じる季節だと思います。

「信じたいけど信じきれない」、 「見守りたいけど何かしなきゃって焦ってしまう」、 そんなふうに、相反する気持ちを行ったり来たりするのは、 それだけお子さんを大切に思っている証拠なんだと思います。

子どもも子どもなりに、 すごくたくさんのことを感じて、考えています。 「本当は行きたいのに行けない」、 「みんなと同じようにできない自分はダメなのかな」、 そんなふうに自分を責めたり、周りと比べて苦しくなったり。 口に出さないだけで、たくさん揺れながら、しっかり考えているんです。

以前、一緒に過ごしていた子がいました。 その日はゲームをしたり、絵を描いたり、特別なことは何もしていない、ただ楽しい時間でした。 でも、ふとその子が「スケッチブック取ってくる」と言って、自分の絵を見せてくれたんです。

見せてくれた絵は、本当にレベルが高くて思わず「うまっ…!」と声が出てしまうほど。 そう言うと、その子は「30分で描いたから適当だけどね」って笑っていました。

そのあと自然な流れで将来の話になり、 「専門学校に行こうと思ってる」と、明るい表情で話してくれました。

何も変わっていないように見えていた時間の中で、 実はちゃんと、自分と向き合いながら未来に向けて進んでいたんだなと感じた瞬間でした。

だから、いまはまだ形になっていなくても、 「どうしたらいいんだろう」って立ち止まって悩んで、 それでも自分なりに考え続けているって、 それだけで十分すごいことなんです。

誰かのペースじゃなく、自分のペースで進もうとしている。 そんなふうに、自分とちゃんと向き合おうとしているその姿は、 実は大人でもなかなかできることじゃありません。

どんなに小さくても、動いていなくても、 あなたとお子さんは、今もちゃんと歩いています。

だから大丈夫。 この子は、この子のままで、天才ですよ。

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