1. はじめに:「1人で考えていると、モヤモヤしたことない?」
「もっと深く考えよう!」「ちゃんと考えてから行動しなさい!」
こんなことを言われたことはありませんか?
しかし、いくら考えても「結局いつも同じ答えにたどり着く」ことはありませんか?
例えば、
- いろいろ考えているつもりなのに、堂々巡りになってしまう。
- 新しい視点を得ようと思っても、自分の考えの枠を超えられない。
- 「もっと違う角度から考えてみたら?」と言われても、どうすればいいかわからない。
特に、不登校について考えるときもそう。
「学校に戻るべき?」「このままで大丈夫?」「将来どうなるんだろう?」
このように考え込んでしまって、答えが見つからないことがある。
もしそうなら、1人で考えるだけでは、思考を深めるのに限界があるのかもしれない。
だからこそ、「学ぶ」ということの捉え方を広げてみるのはどうだろう?
学校での勉強だけが学びじゃない。AIと対話しながら、自分の考えを整理したり、新しい視点を得たりすることも、立派な学びの一つだ。
2. AIとの対話で「新しい視点」を見つける
そこで役に立つのが、AIとの対話。
「AIって、ただの検索ツールじゃないの?」と思うかもしれない。
しかし、実はAIと対話することで、自分では思いつかなかった視点を見つけることができる。
例えば、最近書いた「自己肯定感と自己重要感」の記事も、AIとの対話を通じて生まれた考えの一つ。
最初は、「自己肯定感って本当に大事なの?」と疑問に思った。
そこで、AIに質問してみた。
なすび:「自己肯定感についてどう思う?」
AI:「自己肯定感って、自分を肯定する力のことやね。高いと自信を持ちやすく、低いとネガティブになりやすいって言われてるよ。」
さらに問いを投げる。
なすび:「なるほど。でも、それって本当にそう?自己肯定感の本来の意味は?世間ではどう解釈されているか調査してもらえる?」
AI:「本来の自己肯定感は『ありのままの自分を受け入れること』だけど、世間では『ポジティブで自信満々な状態』と誤解されがち。」
こうして、AIと対話することで、思考の整理が進んでいく。
そして気づいた。
「このプロセス、いつも同じ流れで考えを深めているんじゃないか?」
実際に振り返ってみると、思考が整理されるプロセスは、以下の5つのステップに分かれていた。
- 疑問を持つ – 物事をそのまま受け入れず、違和感を大切にする。
- 情報収集(AIとの対話) – AIに問いかけ、多角的な視点を得る。
- 思考の整理 – 得た情報を整理し、矛盾やズレを確認する。
- 深掘り – さらに問いを立て、問題の本質に迫る。
- 実践・適用 – 得た気づきを行動に移し、検証する。
このプロセスを繰り返すことで、
- 考えが整理され、視点が広がる。
- 今まで気づかなかった本質にたどり着ける。
ということがわかった。
AIを使った情報収集自体は珍しくない。しかし、対話を通じて「思考を深めるプロセス」に落とし込むことが大事。
そこで、この思考プロセスをAIと相談した上で 『なすび式AI対話思考』 と名付けて、実践している。
これは単なる「情報を調べる方法」ではなく、「思考を深めるための考え方」だ。
3. 具体例:「自己肯定感と自己重要感」の記事が生まれた流れ
① 疑問を持つ
「自己肯定感って、本当に重要?」
「世間では『自己肯定感を高めるべき』って言われるけど、それだけで成長できる?」
② AIと対話しながら情報収集
まず、ざっくり質問してみた。
なすび:「自己肯定感についてどう思う?」
AI:「自己肯定感は、自分を肯定する力のこと。高いと自信を持ちやすく、低いとネガティブになりやすいと言われてるね。」
そこでさらに問いを投げる。
なすび:「なるほど。でも、それって本当にそう?自己肯定感の本来の意味は?世間ではどう解釈されてるか調査してもらえる?」
AI:「本来の自己肯定感は『ありのままの自分を受け入れること』だけど、世間では『ポジティブで自信満々な状態』と誤解されがち。」
③ 思考の整理
「本来の意味と、世間の認識にはズレがある?」
「もし誤解されてるなら、その背景には何がある?」というように、これまでの情報を整理する。
④ 深掘り
「『とにかく自分を肯定すればいい』って考え方が広まったのはなぜ?」
「自己肯定感が誤解されるなら、より適切な言葉はある?」
このとき、「自己肯定感よりも、自己重要感のほうが適切じゃないか?」と考えた。
なすび:「自己肯定感よりも、自己重要感のほうが適切じゃない?」
AI:「自己肯定感と比較すると、自己重要感のほうが伝わりやすい可能性があるね。」
こうして、自己肯定感の本質と世間の誤解のズレを整理する中で新しい視点が生まれ、「自己肯定感よりも、自己重要感のほうが成長に役立つんじゃないか?」という考えにたどり着いた。
4. AIを使った学びの新しい形
この方法は、不登校の子どもたちにとっても、一つの学びの手段になり得るんじゃないだろうか。
「学校に行かないと学べない」わけじゃない。
AIと対話することで、自分の考えを整理したり、思考を深めたりすることができる。
「授業を受ける」のではなく、「AIと対話しながら自分の考えを磨く」。
そんな学び方があってもいいんじゃないだろうか。たとえば、将来の夢について考えるときも、『どんな仕事が向いているのか?』『自分の好きなことを仕事にするには?』とAIに聞いてみるのもいいかもしれない。『本当に自分のやりたいことは何か?』と問いかけながら整理できる。
また、友達関係で悩んだときも、『なぜモヤモヤするのか?』『相手はどう考えているか?』と深掘りしていくことで、自分なりの答えを見つける手助けになる。
同じ流れで考えてみることで、自分の悩みや考えを整理するのに役立つかもしれない。そんな学びの形もあっていいと思う。
ただし、AIの情報をそのまま鵜呑みにするのは危険だ。
AIはときどき間違った情報(ハルシネーション)を生成することがある。
だからこそ、「AIが言ったから正しい」と思うのではなく、「AIの意見を参考にしながら、自分で考える」ことが大事。
まずは気軽に試してみよう!
今日、1つだけ質問してみない?
例えば、
- 気になったことをAIに質問してみる
- 「◯◯についてどう思う?」と投げてみるだけでOK!
- さらに疑問を深める質問をしてみる
- 「それって本当?」「なぜそう思うの?」と掘り下げてみる
- 考えたことを誰かに話してみる or 文章にしてみる
- まとめてみると、思考がさらに整理される!
学ぶ手段は一つじゃない。
「なすび式AI対話思考」を活用して、自分に合った学び方を見つけてみよう!
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